美術建築品とは・・・
以前も他のブログで取り上げたことがありますが、弊社には「美術建築品」という造語が過去にありました。
建築に関わる「表札」や「ドアノブ」、「ネームプレート」や「案内板」など。
また「玄関の装飾品」や「庭の置物」なども含みます。
60年~70年代、薄利多売がビジネスの価値として全盛を迎える中で、なぜかそういった需要が確かにあったそうです。
これらに関する商品、作品は、現在もカタログなどではたくさんの種類から選ぶことができますし、また手軽な値段で購入することができます。
しかし、2013年になりましたが、お客様の中では、家自体がオリジナルなので、建築に関する装飾品もやはり一点物の方がいい、と。
そういったこだわった感覚を持っておられるお客様が、実は結構いらっしゃるのです。
そこで、弊社が要望にお応えすべく、現在でもいろいろとご相談にのり、製作の可否も含め、提案させていただくのです。
もちろん、法律に引っかからない場所に限られる話なのですが。
どこでもできそうで、でも、できないものを望まれるお客様が多い中、オリジナルデザインのものを。
建築とは少し違いますが、先日も納品の際にこんなことがありました。
納品した先はその素材を取り扱われる専門業者様。
担当者さまが驚いていらっしゃいました。
普段からその手のものをメインに取り扱っていらっしゃるとのことでしたが、
「ここまでのことをされている、また出来るを、今回初めてしりましたし、見ました」
納品の際にそんな言葉をくださいました。
プロに褒められるという事、何よりも嬉しいことです。
工芸という冠を社名に付けているだけに、そこは少しだけ意地があります。
その部分に気が付いてくださったことに、大変喜びました。
これからも、この体験を大切に想い、美術と工芸の融合に精進します。